私の業務用のパソコン環境(3)

2019年10月30日 | By 縄田 直治 | Filed in: データの利活用, 会計とIT.

OSSの入手

Linuxを使っていて便利なのは、いろいろなオープンソースソフトウェア(OSS)が無料で簡単にダウンロードで入手できる点です。Windowsもたくさんの無料ソフトがありますが、必ずしもオープンソースではありません。オープンソース(つまりプログラムの中身が見える)の何がいいかといえば、たとえ自分で中身を見ないにしても他にいろいろな人が関わっているので、仕様の改善が継続的に行われる、不具合が生じても対処される、悪意の改竄があってもバレてしまう、などが挙げられます。

Linuxのソフトの特徴は、割と機能特化している点を挙げます。つまり一つのソフトでありとあらゆるすべての機能を付加して処理をさせるのではなく、それぞれの得意分野を活かして機能特化することで発展し、全体としていいものを部品を組み合わせるように自分なりの環境がシステムとして作られていく楽しみがあります。

コストがかからないということは、色々なものをお試しで使ってみるということに対するハードルが低く、簡単にできるということです。

使っているアプリケーション

オフィス系のソフト

実はオフィス系のソフト自体をあまり使わないのですが、必要なときにはUbuntuやMintに標準でインストールされているLibreOfficeでほぼ間に合わせています。ただ、簡単な文章を書く時はエディタを使ったりしますが、以前使っていたAbiwordはコピペの際に文字化けするバグが直らない(自分で対処できない)ので止めて、typoraに統一しています。Abiwordを使うことが多いですね。スプレッドシートも単なる表計算であれば、gnumericが軽くていいですよ。

PDF(Officeではありませんが)については、ファイル内容を閲覧するだけならevinceで十分ですが、様式に書き入れたりコメントを加えたりする(つまりオリジナルの編集はしない)のであれば、PDF Studio Viewerを使います。Javaベースのソフトウェアです。

文書作成

文書作成は最近はマークダウンツールとしていまのところtyporaを使っています。HTMLの見出しや太文字、数字見出しなどの機能はこのWordpressのGutenbergとよく似ていますが、便利なのが $LaTeX$ 表記に対応している点です。これで数式が楽に書けるようになりました。マークダウン形式はテキストベースなのでgithubなどにアップしておけばバックアップにもなりますし履歴の管理もできます。

統計分析ツール

RとRStudioとを組み合わせてインストールしています。統計分析にRを使うようになってExcelなどのスプレッドシートはほとんど使わなくなってしまいました。また、パッケージライブラリを追加することで色々な機能やアルゴリズムが増強できるので、勉強しなければならないことがたくさん増えます。

書店にいくとこのツールを用いた解説書がたくさんあることからも、利用者が多くいて勉強しやすい環境にあるツールであることがわかります。

プログラミングの学習

機械学習などの書物を紐解くと、たいていはPythonでソースが書かれているツールが紹介されているので、自分でも試してみたくなります。そんなときに使うのが、Jupyter NotebookPythonです。Jupyter NotebookはPythonのプログラムとその結果が一つのファイルの中にレポートのように作れるので、プログラミングの勉強にモッテコイです。Rでも使えます。実際に書籍のサポートサイトでダウンロードできるプログラムソースもJupyter notebookの使用を前提としているものもあるくらいです。

マインドマップツール

マインドマップという考え方は米国に研修で言っているときに何かで教わったことがありますが、紙に絵を描く行為にどうも苦手意識がありました。しかし前職でXMindをマインドマップ作成ツールとして紹介してくれた人がいて、以来それを使っています。たいていの思考整理(文章を書いたり、研修のアジェンダを作ったり、組織の課題を整理したり)に使っているので、手放せないツールです。

フローチャート

フローチャートはDraw系のソフトやマインドマップツールでも作成することができますが、やはりフローチャートに機能特化したもののほうが使いやすさが違います。こちらもOSSであるdraw.ioを使っています。吐き出すファイルもオープンでXMLなのでいろいろと使えそう。

コミュニケーションツール

映像会議にはzoom、チームのコミュニケーションにはslackというチャットツールのようなグループウェアのようなものを使っています。

だいたい仕事はこれで困ることなく回っています。slackを使うようになってから、メールを使う頻度が減りました。

zoomは映像会議ですので顔を合わせた交流ができますが、実際は顔よりもいろいろな資料が画面で共有できるのが便利です。一対一の会議なら無料で使えますし、三拠点以上ですと40分まで無料で使えますが、たいていの場合、相手が会議室にいるので一対一で済みます。

最近はブラウザ対応のツールが増えてきているためか、OSを問わずクロスプラットフォームで使えるようになっているのは嬉しいことです。←Windowsでもいいのではという反論が聞こえてきそうですが。ちなみに、MicrosoftのTEAMSも前の職場で導入されたので時折、かつての仲間と連絡をとるときに使っています。

実験用環境

正確に言えばパソコンではないのですが、Raspberry Pi(ラズパイ)も使っています。

ラズパイは4000円くらいで買える基盤だけのマシンですが、OSはRaspbianというやはりDebian系列のLinuxが使われていますので、Ubuntuとは兄弟にあたります。8GB程度のSDカードにOSをインストールして使うことができます。
HDMI端子やBluetoothとWiFiを備えているので、TVのHDMI端子に接続すればディスプレイの代わりにし、Bluetoothキーボードと無線マウスを使えば、ラズパイをTVのそばにセットしておけば普通にパソコンとして遜色なく使えます。自分以外の人と一緒にTV画面を見ながらネットの調べものをしたりするには便利ですし、USBカメラと取り付ければ上記のzoomと組み合わせてTV会議システムも構築できます。

本来はIoTの勉強をするために買ったのですが、最初のお遊びで、あのOK Googleができる端末にしてあります。キットをamazonで購入して自作しました。

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