監査においては、複雑多岐にわたる取引の背景にある法制度や仕組を理解しなければ、会計処理の適正性を判断しにくい事例は多くある。そういった場合には、その道の専門家の判断を仰ぎ監査意見形成の際に参考にすることがある。例えば、計算の世界での専門家の関与としては、
- 複合金融商品(デリバティブ)の評価
- 税金計算
- 年金数理計算
などが挙げられる。
内部統制で典型的なのが、「IT専門家の関与」だ。
最近注目されているのが、「不正の専門家の関与」である。
不正の手口に精通した専門家が、主にITを利用して統計的手法によりデータを分析抽出して不正の疑いのある取引を抽出する技法が着目されている。確かに会社の取引はかなりIT化されていることから、勘と経験の対極にあるこのような方法も有効だろう。
しかし、会計士の業務領域はどんどん侵食され、最後に何が残るのだろうか・・・・ということを考えてしまう。
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