会計事務所博覧会2015

2015年10月7日 | By 縄田 直治 | Filed in: 会計とIT.

最近、この手のイベントや展示会に参加しなくなっていることを改めて反省し、久しぶりに秋葉原UDXに行ってきました。
東京で開催されたにしてはこじんまりとして、さすが会計事務所をターゲットにしたニッチな展示会であることを感じさせます。

マイナンバーの講演と、クラウドと会計事務所というパネルディスカションを見学。

マイナンバーは監査法人にいるとセキュリティの話ばかりに目が行ってしまいますが、会計事務所対象の講演は、会計事務所の顧問先(ほとんどが個人事業者か中小企業)に対してどのような助言・指導をしていくかという観点から話をされるのが、(当たり前なのですが)とても新鮮でした。ベンダーの展示会であるにもかかわらずベンダーの宣伝文句に乗せられない冷静な対応や、世の中の動き(政治動向など)もきちんと先読みしなければならないということは、ビジネスの最前線にいる人の講演をきいて普段大企業ばかり相手にしている自分の勉強不足を反省しました。

クラウドと会計事務所は、あまり本質的な議論はありませんでしたが、ソフトウェアベンダーのクラウドに対する考え方は、そのまま会計事務所と顧客との関係に対する考え方の違いとして表れていることがわかりました。この講演をきいたおかげで、後程のブースでの話もまた違った観点で聞けました。

ブースの展示は、当方は独立事務所ではないので、あまりいいお客さんではないので説明いただいた方には申し訳なかったのですが、ひとつは「手書き」で申告書をかく教材を販売しているASKさん。いまどきアナログな教材ですが、申告書は自分で書いてみないとその構造は理解できないというのが自分の実感でもあったので、しっかりとした考え方に立っているなと感心。

次は「クラウド会計」という名前で売っている2社のブース。勉強になったのは、クラウド技術の活用の考え方が全く異なること、さらには会計システムであっても対応する業種の範囲や仕訳の入れ方(資金・貸借)などが全く異なること、そして会計事務所にとって使いやすいシステムと顧客側に都合のいいシステムとがあるということなど、それぞれのベンダーの戦略によって、内容が全く違うということが勉強になりました。

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