頭を切り替える

2014年5月11日 | By 縄田 直治 | Filed in: 監査技法.

“If I had asked people what they wanted, they would have said faster horses.”
― Henry Ford

<拙訳>(車のない時代の)人々に欲しいものを尋ねても、「もっと速い馬」としか答えないだろう。

アメリカを自動車大国にし、20世紀を自動車の時代を言わしめたヘンリーフォードの言葉だ。
監査でCAATとかデータ・アナリティックスとか言っているが、その可能性があることを感じつつも、どうもその思考様式が既存の監査の域を出ていない。どこかに発想の転換が必要なのだが、「複雑な判断を単純化する」か「大量の作業をコンピュータに処理させる」ところから抜け切れないのだ。
つまり監査とは、大量の(地道な)作業と、複雑な(いろいろあるんだよ)判断というパラダイムから抜け切れていない自分にもどかしさがある。
こういう時には、まったく違う世界に入って外から監査の領域を見るのが一番いいのだが、もはや内部の人間になりきっているので、いったんこの業界から抜け出さねばならないというのがジレンマなのだ。

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