豊かになるとは

2010年8月22日 | By 縄田 直治 | Filed in: 備忘記録.

日本は経済的には豊かになったが、心が貧しくなったとか、国としての目標を失ってしまったとか、いろいろと言われている。

国家の豊かさはGDPという経済統計値によって端的に表されることが多いが、世界一の米国についで中国とほぼ並んで2位らしいが、それが人々の実感とは必ずしも合致していないようだ。

これはGDPという統計が誤っているということではなく、豊かさを数値で表そうとしたときに何を尺度としてとるか、あるいは、そもそも豊かさとは人それぞれなので、数字で同一数直線上であらわすことは難しいのではないか、ということを考慮せねばならない。

企業の業績についても同様のことがいえる。

売上高は伸びている、利益もきちんと計上している、でも、本当にその会社が存在価値を持っているかどうかは、別の問題である。お金を回さなければ企業は存続し得ないが、さりとて回していればよいということでもない。つまり、本当にその会社を見るに当たって必要なものは何かを、ステークホルダーは考えねばならないのだ。

おそらく、解は人それぞれなのだろうが。

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