ITによる開示と監査

2007年5月20日 | By 縄田 直治 | Filed in: 会計とIT, 開示制度.

会計や開示の世界に情報技術がいろいろと入ってきてはいるものの、公認会計士監査の本質は財務諸表の信頼性を付与することにあるという点は変わらない。

しかし、XBRLなどの普及が進むことは、「財務情報の信頼性」という言葉のもつ意味が変わってくるように思える。今は監査報告書も紙で作成され業務執行社員が署名押印しそれを計算書類とともに袋綴じにするという、 IT社会とは思えないかなり時代かかった方法が使われている。これからは、「監査報告書」の発行においてどのデータを承認したのかということがポイントになってくるのではないか。つまり財務データのコンテキスト(データの中身)の信頼性だけではなく財務データのコンテンツ(データそのもの)が改竄されていないことを認証するという補完的役割も出てくることが考えられる。

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