フローチャートの役割と描き方

2007年3月12日 | By 縄田 直治 | Filed in: 財務報告統制.

業務の「流れ」を理解するためには、フローチャートが便利なツールである。財務報告統制を整理・理解するためにも実務では広く用いられているが、いくつかの注意点がある。

  1. 実質面
    1. 会計仕訳や帳簿記載の基になるイベントと、会計仕訳を起こす手続(通常はシステムへのインプット)を明らかにすること。
    2. 統制手続を意識して入れること。
    3. ITによる処理は共通モジュールとして全社で一つとし、人間による処理との相互接続点を明確にすること。
    4. 反対に業務系のフローではIT部分を「軽く」記載し、ITとの相互接続点を明確にすること。
  2. 形式面
    1. 記載要領や用語、行為の意味を社内で統一すること。
    2. スタートとエンド、ないしは、他のフローとの前後の繋がりを明らかにすること。
    3. 作成責任者、版、作成日を明らかにすること。
    4. 統制主体を明らかにし、組織規定との整合性を図ること。
  3. その他
    1. 日常業務、決算業務は一緒に記載しないこと。また両者の分界点を明らかにすること。
    2. フローチャートの記号だけで全てを表そうと思わないこと。
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