業務用のPC環境(4)

2020年8月4日 | By 縄田 直治 | Filed in: データの利活用.

これまでも色々と書いていますが、この度、研修用のスライドを作成するために、新しいツールを使ってみました。vscodeとmarpです。

前職ではパワーポイントが標準だったのですが、自分でプレゼン資料を作る機会も減ったので、rpresentationで間に合うことが多かったのですが、今回は割とまとまった話をするために、ゼロからスライドを起こす必要があり、しかもRは使わないので、新しいスライド作成ツールを探した次第です。

vscodeとはMicrosoftが開発したコーディング用のエディタVisual Studio Codeのことです(Visual Studioと名前が似ていますが関係ありません。)。なんと、あのマイクロソフトのツールにして、LinuxやMacに対応しているのみならず、OSSとして提供されています。コーディングする人たちの間は最近はやりのツールらしいですが、以前、Tokyo.Rで紹介されていてなかなか便利そうだったので、今回試すことにしました。marpはマークダウン表記に対応したプレゼンスライド作成ツールですが、エディタのvscodeにアドオンとして入れることで、テキストの入力とスライド出来栄えを並べながら見ていくことができます。今回はこのmarpを使うためにvscodeを入れたようなものです。

marpはパワーポイントのようにコンテンツを画面に置いていくのではなく、テキストをベタ打ちして適宜、図表を織り込むという方式で、レイアウトなどは「テーマ」にお任せするので、自由度はパワポほど高くありません。文字を微妙にずらすとか、細かい設定はできなくないですが面倒です。しかし逆にこの制約が、無駄に細かい部分に気を使う必要もなく(割り切る)、一ページにたくさん詰め込んだりすることもなく、いい具合に改ページが進んでくれるので、却って楽でした。また \(LaTeX\) 表記にも対応しているので、数式も簡単に書くことができます。

作ったスライドは、PDFやPPTXに吐き出すことができます(chromeのインストールが必要)。また、marpを使わなければ普通のマークダウンですので文書として吐き出すこともできます。

プレゼンの中で使う図は、draw.ioを使って作成するとそのままmarpの中に取り込めるようですが、私の場合はdraw.ioからSVGで図のファイルを用意してmarpで読み込むようにしています。

エディタとアドオンなので処理も軽く、とてもお気に入りの環境ができました。

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