囲碁の局面数

2019年10月22日 | By 縄田 直治 | Filed in: 未分類.

趣味という訳ではないが、物心ついた頃から父親が家で碁を打っており、子供にとっては嫌々ながらその相手をさせられたため、いまでもルールくらいなら分かる程度である。
嗜むという日本語が適当かどうかわからないが、まあ、人から相手を求められれば、時間つぶし程度ならできる。ただ自分の場合、積極的に相手を求めることはないし、そもそもゲームに強くなりたいということよりも、ゲーム自体がどのような構造を持っていて、どうすれば必勝の強いアルゴリズムが出来るのかという点に関心を持つようになった。

囲碁は変化図がチェスや将棋に比べて爆発的に多いためどんなに高速なコンピュータ資源を用いても計算量がとても追いつかないから、コンピュータに解析させるのは当分無理だろうと言われていたものが、2016年にアルファ語がプロ棋士に勝利して、あっという間に流れを変えてしまった。

それで、今日の自分の関心は、盤面図が星の数より多いのは文学的喩えとして分かるにせよ、実際に数えたらどのくらいあるのかということについて、たまたま読んでいた本に書かれていたので、調べたついでにメモしておく。

合法手の平均数が250として、終局までの手数が200手と単純化したとき、250の200乗が約10の360乗になる。

上野晴樹、詳説人工知能(2019オーム社)p171

しかし、たまたま見つけた「巨大数入門」(http://gyafun.jp/ln/intro.html)というサイトに別の計算が載っていた。

全局面数は19路盤(19×19の升目がある)の場合、3^19^19 で約1.74 x 10^172

「巨大数入門」(http://gyafun.jp/ln/intro.html)

実現可能な局面は計算されていて、

2.081681994 x 10^170

Number of legal Go positions
2081681993819799846
9947863334486277028
6522453884530548425
6394568209274196127
3801537852564845169
8519643907259916015
6281285460898883144
2712971531931755773
6620397247064840935

らしい。参照先は、https://tromp.github.io/go/legal.html

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