乱数はランダムではなかった

2016年11月12日 | By 縄田 直治 | Filed in: 統計.

ゆえあって、若い人たちに交じって統計の勉強をしています。

その中で、「正規分布に従う乱数」という表現が出てきたので、オヤッと思考停止してしまいました。

乱数=ラン(乱)ダムな数、と思っている身として、何かに従っているとすればそれは乱数なのではない、との思い込みです。
次から次に出てくる数字がランダムであることは、それは一様分布にしたがう乱数を想定しているということだそうです。また乱数であれば、たとえば5という数字が10回連続して発生することもあり得る、反対に考えれば、ある範囲において0から9までの数字が均等に出てくるということではないわけです。つまりそれは、まだ出ていない残りの数を決めてしまうので、乱数にはならないということです。

ものごとを公平に決めるのに出来合いの乱数表を使ってはならないということもわかりました。都度、乱数を発生させるべしとのこと。つまり、予想可能であってはならないということなので、乱数表はすでにそこにあるので予想できてしまうのです。

案外と素朴なところで、こういう疑問を解いてもらうと、これまでの人生は何だったんだろうと大げさに考えてしまうところが悲しいですね。

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