経営者の突然死によりリスク評価と対応が出来なかった

2009年6月24日 | By 縄田 直治 | Filed in: 内部統制報告書.

E00850:細谷火工株式会社の内部統制報告書(平成21年3月31日)では、なんと社長の突然死により「リスクの評価と対応」ができなかったため、重要な欠陥に該当するとしている。
また、重要な欠陥への対応計画も公表しているが1.5ヵ年計画となっており、翌事業年度末においても重要な欠陥が残存する可能性があることを示唆している。

3 【評価結果に関する事項】当社は、財務報告に関するリスクの評価と対応を実施していないため、全社的な内部統制に不備が存在すると判断した。
 当該内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く重要な欠陥に該当すると判断した。したがって当該事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。
 財務報告の信頼性に関するリスクの評価と対応を実施していない手続は、全社的な内部統制の評価のために作成したチェックリスト及びその他の業務プロセスの一部である。
 財務報告の信頼性に関するリスクの評価と対応を実施しなかった理由は、平成20年10月に社長が突然死亡し各役員の異動及び担当替えにより、基本規程の一部の整備等が遅れたためである。
 一方、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、新体制の下で環境を整備する。
 今後1.5ヶ年計画の概要は次の通りである。   

(1.5ヶ年計画)  
 平成21年度上期 基本規程の整備・運用について見直し
 平成21年度下期 全社及び決算・財務報告プロセスの評価を実施
その他の業務プロセス(ITを含む)の評価を実施
 平成22年度上期 発見された不備事項及び重要な欠陥について是正し、是正の効率を評価する。

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