Archives: 監査人の心証

監査証拠と心証形成

2009年11月15日 | By 縄田 直治 | No Comments | Filed in: 監査会計用語.

監査人は監査意見を表明するにあたって十分な証拠を入手しなければならない。 「十分な」とは、重要な虚偽記載のリスクが合理的に低減されたという心証を得ることと同義である。実はこの心証と証拠との繋がりを論理的に説明するのはかな • Read More »

心証の形成

2007年6月2日 | By 縄田 直治 | No Comments | Filed in: 監査と監査人.

監査意見を表明するに当たっては、心証を形成するために十分な証拠を入手しなければならないことになっている。心証とは監査に携わる者の良心と知見に基づく問題なので、「これだけやれば十分」ということを一律に提示できない。最近では「・・・・に関する監査上の取扱について」というものがでることによって、実務に迷い…

幅のある判断

2007年5月5日 | By 縄田 直治 | No Comments | Filed in: 制度会計.

世間では会計基準がひとつの解(利益)しか出せないようなものであるという誤解があるのかもしれないが、会計処理は、経営者による事実の認識や判断と、それに相応しい会計処理の適用の仕方に判断という二段階の判断を経るため、当然に出てくる決算は異なってくる。 そういった幅のあるものを許容しつつ、実務の中にある程…

解釈に幅のある制度

2007年4月21日 | By 縄田 直治 | No Comments | Filed in: 会計原理, 財務報告統制.

制度を作る際に悩むところが、原理原則を決めてあとは運用者に任せるという方法と、具体的な細目までを定めて事細かに規定するという方法がある。民主主義社会における考え方は、国民を縛る法律は前者、権力を縛る法律は後者という考えが、あるべき姿なのだろう。 例えば、刑法などはどういう行動が「罪」に値するのかはき…