会計士試験制度の検討がなされている。
試験制度の見直しはどういった人材を業界にもたらすかという視点で議論されることになろうが、もうひとつの側面として監査という業務の内容をも決めることにもなる。
IFRSになり会計制度が統一化されれば会計士業務も自ずと似たような内容に収斂していくことになるが、そこに敢えて日本の独自性を主張する論拠は何かを考えねば、各国の相互承認という方向での議論はいくらでも出てこよう。
会計と監査とは相互に関連する業務ではあるが、決して同じではない。
企業側は実務で使える人材が欲しいというがそれはわからないでもない。しかし監査人と会計人とを混同した議論がなされているのではないかという危惧がある。
独立監査人たる資格要件について原点回帰して考えたい。
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