会計士協会から、会計不正事例についての分析結果が公表された。
http://www.hp.jicpa.or.jp/specialized_field/40_2.html
会計士にとって不正は極力接触したくないものだが、他方、不正事例に触れるほど監査人としての能力向上に寄与するという厄介な存在である。そういうジレンマを解決するには研究事例を通じて間接的に不正を疑似体験するのがセカンドベストということになろう。
資料は会社により外部公表されたプレスリリースを利用しているということだが、それだけでもかなりのエッセンスが織り込まれているはずである。
企業の方も勉強されて、公認不正検査士マニュアルにある、
「不正はいずれ必ず見つかるものである」
「不正は発見するより防止する方が遥かに容易である」
ということをコンセンサスにしたい。
不正が一般的な意味で使われることが多い中、「会計不正」という観点でまとめられており、さらに類型化されているところが、実務家にとっては役立つ視点を提供してくれる。
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