あらゆる内部統制の根本目的は、その目的を達成するところにある。キーコントロールプロセスは、その内部統制プロセスの一つである。以下にキーコントロール掘り起こしの手順を記す。
キーコントロール掘り起こしの手順
- 固有のプロセスの活動や、財務サイクル、
勘定残高のための業務目的が実現されることが確保されるべく成し遂げられなければならない統制目的を定義する。 - 一般的な統制目標を、統制プロセス、活動、サイクル、勘定残高などに則してカスタマイズする。
- キープロセスをレヴュし文書化する
- 依拠しようとするコントロールを識別する
- コントロールに漏れがないか捜す
- 統制目的を達成するために依拠するコントロールをテストする
- それ全体で統制目的が適切に達成され、業務目的が遂行できるキーコントロールを決める
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キーコントロールは識別された全てのコントロールではない
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統制目的が遂行されることを適切に立証できなければならない
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キーコントロールは予防よりは、発見的、訂正的なものが多い
最低レベルのコントロール基準の設定
これはコントロール品質の要求レベルを明らかにしようとするものである。たとえば、毎月末日からxx営業日以内に銀行勘定の調整をして、不明差異をxx円まで詰めて、差異を報告し査閲を受け仕訳を投入する・・・・など。
最低限のコントロール基準とは、コントロール目的が完全に適時に正確に達成されるようにキーコントロールが遂行すべきことを保証しようとするものである。
適切に導き出すためには、キーコントロールが遂行しようとしている個々の統制目的をレヴュし、統制目的を完遂するためのこのキーコントロールが達成すべき条件(クライテリア)を質すべきである。
最低限のコントロール基準は、経営者が受容しようとしているコントロール失敗による最高のリスク限度に基づいて設定されなければならない。
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