Key Control ProcessがSelf Assessment Process(自己評価)と比べてよい10の理由: (カウントダウン式)※主として第二章の記載
10:キーとなる内部統制が識別されたところで、継続的に毎月おこなわれるプロセスであり、実際の結果と確立された標準とを照らし合わせて査閲・テストされ、正しいことが正しく行なわれていることを経営者が確証できる。自己評価は経営者の知りうる限りの範囲で行なわれるが、評価表を作るのに多くの知識が必要となる。
9:内部統制の不備を適時に識別できるだけでなく、識別した問題に対処できる。キーコントロールプロセスは、不備の報告をする際に同時に不備を適切に軽減した上で報告することを求めている。自己評価の場合には知りうる問題点を識別できるが、不備が適切に理解され軽減されることまで確保できるか疑問。
8:継続的に毎月行なわれるリスクを自己認識し報告するプロセスである。統制環境リスクを識別するだけでなく、効率的効果的に対処できる。
7:継続的に毎月行なわれる品質管理・検証プロセスである。プロセスの統制目的が達成されることでその事業目的が達成できるようにすることを保証する。自己評価ではこれは行われない。
6:既存の重大な脆弱性を検出しそこなった場合には、外部監査人がそれを見つけることで、経営者評価で重大な脆弱性があることを報告しなければならない。自己評価による質問プロセスでは、こういった財務報告に関する不備事項を識別し軽減していくことはできるのか。
5:四半期報告における開示の統制など、重要な変更があった場合には、経営者は評価しなければならないが、自己評価プロセスでは、うまくいかないのではないか。
4:内部統制の設計と運用について外部監査人が検証できるよう文書に記載しなければならないが、自己評価法ではこのような対応は難しいのではないか。
3:キーコントロールプロセスは、プロセスの文書化責任者による文書の維持管理と合わせて、プロセスに埋め込みができる。
2:会社は以下のようなことを継続的に行なうことをベースとした内部統制のレビュが必要で、それがキーコントロール方式をとる基本的な理由。
- キーコントロールと、確立されたコントロール基準との照らし合わせ
- 統制不備の識別、軽減、報告
- 統制環境のリスク評価と管理
- 統制の設計、運用、評価テストの文書の維持管理
- 市場が欲しない「サプライズ」を回避するアプローチ
- 上記を合理的コストかつ最大の効果を上げる方法
1:最大の理由は、Key Conrol Processは好ましい経営を実践することであり、
単なるコンプライアンスではないところにある。
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