重要な欠陥がなくても有効でない

2009年7月4日 | By 縄田 直治 | Filed in: 内部統制報告書.

E05088:株式会社デジタルアドベンチャーの内部統制報告書(平成21年3月期)は、重要な欠陥があったとは記載されておらず、「不備があり、有効でない」と結論付けた内部統制報告書が出ている。EDINETを検索するときに「重要な欠陥」をキーワードに検索していたらヒットしなかった「有効でない」事例である。

3【評価結果に関する事項】
 上記の評価の結果、当連結会計年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制には以下の通り不備があり、有効でないと判断しました。

 すなわち、連結子会社株式会社アルジーの売上プロセスにおいて、商慣習上顧客との間に契約書が一部未締結であったり、売上の基礎となる納品の事実を証する書類等を取り交わすことなく業務を遂行していたことが発見されております。

 当連結会計年度の末日までに是正されなかった理由としては、これらの証憑が存在しなくても取引が行なわれる業界慣行があることや、同社が慢性的に人手不足であること、一人の担当者に業務が集中していること等が原因であります。

 しかし、財務報告に係る内部統制の整備及び運用の重要性は認識しており、これらの制約はあるものの、環境を整備し、翌連結会計年度においては、適切な内部統制を整備・運用する方針であります。

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