一年を振り返る

2016年12月31日 | By 縄田 直治 | Filed in: 人材育成.

今年は50歳になるということをかなり意識していた。
言うまでもなく、体力は落ちて、体の調子の悪さ(というほどではないが良くもない)を感じることが多い。疲れているわけではないが元気がない、無気力ではないがやる気が出ない。うまく表現できないが、あえて言えばそういう状態である。

20歳で学生身分を持ちながらアルバイトでこの業界に入れてもらい、以来30年近くいるが、人生80年と考えるとちょうど折り返し点になる。
あえて人と将来のことについて話すことはないし、この歳になると同じ年齢でも家族構成が違ったりしてあまり参考になるケースは少ない。

しかし一番考えているのは、仮に60歳で今の職場を退職したとして、80歳まで20年働くだけの新しいことに取り組む気力や体力が残っているかどうか。逆に50歳なら、60歳の時になって「ああ、50歳の時に考えていればなぁ」と後悔することにならないで済むかもしれない。60歳ころの定年制度がいつ頃できたのかは知らないが、余生というは若すぎるし新しい仕事をするにはやや遅い感がある。

監査は組織でなければできない時代だから、これ以上関わるつもりもないし、ましてリスクを終えるほど気力も能力もない。
かといって税務をいまさらやろうなんて、これまでやってきている人たちに対して生意気すぎるし、そもそも何も勉強してきていないから、無理なことは分かっている。
あれこれ考えているうちに、何か参考になるケースはないかと追い求めている自分に気が付いて、それが無駄とは言わないが自分の個性を考えるとモデルはないのが当たり前を気づき、モデル探しはやめることにした。

であれば、新しい会計士像を作っていくしかない。というより会計士ということにこだわらず、これまでやってきたことを活かしつつ、自分がこれから死ぬまでに取り組むことが、新しい会計士モデルになるはずだと考えよう。

子どもに電子工作を教えながら、大人にコンピュータの使い方を教え、会社にクラウドシステムの導入をサポートしながら、会計と経営も少し指導する。時に、若い夢を持つベンチャーにボランティアで簿記教室を開き、転職のために勉強したい人たちをサポートする。リモートでサーバを借りて会社のデータ分析、経営・会計文献の翻訳とか解説などを請け負う。企業組織に限らずNPOや行政組織などあらゆる組織の経営問題の相談に乗り、経営責任者と話ができる。
松下村塾のようなお互いが学べる場を作ることができれば本望だ。

Print Friendly, PDF & Email

Tags:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

超難解計算問題 *