第14回XBRL Japan Symposium

2013年10月6日 | By 縄田 直治 | Filed in: 統合報告<IR>.

2013年10月1日、東証でXBRL Japanのシンポジウムが行われた。

http://www.tse.or.jp/news/07/130913_b.html

今回は残念ながら午前中しか参加できなかったが、午後に参加した方から伺う限り、とてももったいないことをしたようだ。

午前の部では、Mike Willis氏によるXBRLの世界ですでに起こっていることの具体的な紹介と、METIの住田氏による統合報告への取り組みの紹介があった。

Mike Willis氏のプレゼンでは、XBRLデータがいとも簡単に情報の抽出と加工とができることを実際のデモによって披露され、そのデータのエラーが市場にもたらす影響や、決算報告書の作成過程がもっとも「遅れた」会計処理過程(Last One Mile)であるというお話で、決算実務の革命的な変化がここ数年の短期間で起こりうることを示唆していた。

一方、住田氏のお話は、統合報告というコンセプトが財務報告と財務報告以外という従来のパラダイムから抜け出し、企業そのものの存在価値について企業とステークホルダ(株主という狭い世界ではなく、むしろ日本語の世間)とのコミュニケーションツールとなりうることを目指していること、そしてその時代は既に来つつあること、そこにはデータの利用可能性がボトルネックになる可能性が高いことを示唆していた。

時折、現業と少し関係するところで、未来について学ぶことは、色々な刺激を受け、我が身の勉強不足を恥じる良いきっかけとなる。

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